2017年3月17日金曜日

2017年3月26日(日)14時半〜@神田 西田亮介の「いま、この人と考える」 第1回「現代メディアの中立と偏向」ゲスト:石橋学



Synapse主催で、下記のとおりイベントを行います。Synapseのぼくのオンラインサロンには割引があります。
https://synapse.am/contents/monthly/0510

2017年3月26日(日)14時半〜@神田 西田亮介の「いま、この人と考える」 第1回「現代メディアの中立と偏向」ゲスト:石橋学

(申し込み等はこちら)
http://synapse-nishida-01.peatix.com/

第1回「現代メディアの中立と偏向」ゲスト:石橋学

情報化社会の発展とSNSの普及に伴い、これまで情報を受信する立場でしかなかった市民たちが自ら発信するツールを手に入れ、私たちは無数の情報源から発せられるニュースを日々目にしている。中には強い印象操作の加わったものも少なくなく、私たちは自ら情報の内容を見極める「リテラシー」が必要だといわれながら、その基準となるべき指標をまた膨大な情報の海へと求める。
日本では長く、情報を伝える立場であるメディアに中立的な振る舞いが求められてきた。権力の報道への介入が問題となったことは幾度となくあったが、それでもメディアは公正中立なものとしての体裁を保っていた。しかし2015年、神奈川新聞「時代の正体」はある宣言を発表する。

本紙論説・特報面の「時代の正体」シリーズについて、記事が偏っているという批判が寄せられる。それには「ええ、偏っています」と答えるほかない。
偏っているという受け止めが考えやスタンスの差異からくるのなら、私とあなたは別人で、考えやスタンスが同じでない以上、私が書いた記事が偏って感じられても何ら不思議ではない。つまり、すべての記事は誰かにとって偏っているということになる。
空気など読まない。忖度しない。おもねらない。孤立を恐れず、むしろ誇る。偏っているという批判に「ええ、偏っていますが、何か」と答える。そして、私が偏っていることが結果的に、あなたが誰かを偏っていると批判する権利を守ることになるんですよ、と言い添える。
ほかの誰のものでもない自らの言葉で絶えず論を興し、そうして民主主義を体現する存在として新聞はありたい。

この「偏っていますが、何か」宣言は、これまでのメディアのスタンスから脱却し、現代に求められるマスメディアの在り方・責任を問い直し、私たちにジャーナリズムとは何かを考えさせる契機となった。

今回のイベントでは、神奈川新聞「時代の正体」取材班より石橋学(いしばし・がく)記者をお招きし、メディアによる「中立」「偏向」とは何か、といった問いを中心に、一億総”発信者”時代におけるマスメディアの責任と役割について考えていきます。

コンテンツ
ゲスト・石橋学より「時代の正体」について(30分)
トークセッション「西田亮介×石橋学 現代メディアの中立と偏向」(30分)
オープンマイク:開場発の質問に対して登壇者が応答する形で話題を展開していきます!(30分)

※終了後、会場近くの飲食店にて、懇親会をおこないます。(別途実費を徴収致します)参加希望の方は、チケット購入後のアンケートにて「懇親会の参加を希望する」にチェックをつけてください。

日時
3月26日(日)14:30 開会(14:00〜 開場)

会場
神田古書センタービル7F「イベントスペース ほんのまち」
http://koshocenter.com/honnomachi.html

入場料
一般:2,000円(オンラインサロン会員:1,500円)
学生:1,000円(オンラインサロン会員:500円)

(定員:50名)

オンラインサロン「西田亮介の新書、文庫、雑誌で始めるリベラルアーツゼミ」に入会している方は、割引料金でのご購入が可能です。オンラインサロン内で公開されている「割引コード」を入力することで、割引料金でのチケット購入ができます。
(当日会場で入会された方には、その場で500円キャッシュバックを行います!)

オンラインサロン「西田亮介の新書、文庫、雑誌で始めるリベラルアーツゼミ」
https://synapse.am/contents/monthly/0510

登壇者プロフィール
西田亮介(にしだ・りょうすけ)
1983年京都生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。博士(政策・メディア)。専門は社会学、公共政策学。情報と政治(ネット選挙、政党の情報発信)、若者の政治参加、情報化と公共政策、自治体の情報発信とガバナンス、ジャーナリズム、無業社会等を研究。単著に『メディアと自民党』『ネット選挙 解禁がもたらす日本社会の変容』『不寛容の本質』など。

石橋学(いしばし・がく)
1971年東京生まれ。神奈川新聞「時代の正体」取材班。1994年入社。県警担当、川崎総局、報道部遊軍、運動部ベイスターズ担当、報道部デスクなどを経て2016年10月からデジタル編集部編集委員。ヘイトスピーチや朝鮮学校の処遇など差別問題を中心に取材・執筆。共著に『時代の正体 権力はかくも暴走する』『時代の正体vol.2 語ることをあきらめない』『ヘイトデモをとめた街 川崎・桜本の人びと』。